初めに
先日、クライアントサイトのレスポンシブ対応を行っていた際に、iPhone SE(375px)だけで表示崩れが発生しました。
PC表示では問題なく、Chromeの検証ツールでも一見正常に見えていたため、最初は気付きませんでした。
しかし実機確認を行ったところ、
- ボタンが横にはみ出す
- テキストが窮屈になる
- フォーム全体が圧迫される
といった問題が発生していました。
案件の画面は公開できないため、本記事では自サイトのお問い合わせページを例に、実際に起きた現象を再現しながら解説します。
この記事を読めば、なぜiPhone SE(375px)の確認が重要なのか、そしてレスポンシブ対応で確認すべきポイントが理解できます。
レスポンシブ対応でiPhone SE(375px)確認とは?
レスポンシブ対応とは、画面サイズに応じてレイアウトを最適化することです。
現在よく使われているスマホサイズは以下の通りです
| 端末 | 画面幅 |
|---|---|
| iPhone SE | 375px |
| iPhone 12/13/14 | 390px |
| iPhone Plus系 | 428px |
| Pixel系 | 393px〜 |
| iPad | 768px |
主なデバイスの画面幅一覧

Chromeの検証ツールでiPhone SE(375px)を表示する方法
レスポンシブ対応を確認する際はChrome DevToolsを利用します。
ステップ1:検証ツールを開く
右クリックで「検証ツール」を選択

ステップ2:デバイスモードに切り替える
検証画面の左上の「レスポンシブ」をクリック

ステップ3:iPhone SEを選択する

ステップ4:375px表示で確認する

iPhone SEを選択すると、
375px × 667px
で表示されます。
この状態で、
- ボタン
- フォーム
- テキスト
- 画像
が崩れていないか確認します。
実際に起きたエラー
実案件ではお問い合わせフォーム周辺で表示崩れが発生しました。
案件の画面は公開できないため、自サイトのお問い合わせページで同じ状況を再現しています。
発生していた問題は以下です。
- ボタンと入力欄が横にはみ出す
- 長いテキストで横スクロールが発生する
PCでは正常でも、375pxになると一気に問題が表面化しました。

結論(先に知りたい人向け)
レスポンシブ対応では必ず以下のサイズを確認しましょう。
- 375px(iPhone SE)
- 390px(iPhone 12〜15)
- 768px(タブレット)
- PC
特にスマホ対応では、
375pxで崩れないことを基準に設計する
のがおすすめです。
原因の詳細
今回の表示崩れの原因は固定幅指定です。
例えば以下のようなCSSです。
.contact-btn {
width: 360px;
}
一見問題なさそうですが、
375pxの画面で
左右余白20px
があると、
実際に使える横幅は
335px程度
になります。
その結果、ボタンやフォームが収まらなくなります。
固定幅指定はスマホ表示崩れの原因になりやすいです。
解決方法
ステップ1:固定幅を削除する
修正前
.contact-btn {
width: 360px;
}
ステップ2:画面幅に合わせるもしくは比率(%)を指定する
修正後
.contact-btn {
width: 100%;
}
.contact-btn {
width: 80%;
}
ステップ4:375pxで再確認する

なぜ解決するのか
画像で解説します

レスポンシブ対応でiPhone SE確認が重要な理由
1. 小さい画面で問題が見つかる
390pxでは正常でも、
375pxでは崩れるケースがあります。
制作現場ではよくあるパターンです。
2. 多くのスマホ表示をカバーできる
375pxで正常表示できれば、
それ以上のサイズでも安定するケースが多くなります。
3. 納品後のトラブルを減らせる
クライアントやユーザーが古い端末を利用している場合もあります。
事前確認しておけば、
後から
「スマホだけ崩れています」
という連絡を減らせます。
初心者向けまとめ
レスポンシブ対応で迷ったら、
まず375pxを確認しましょう。
確認ポイントは以下です。
- 横スクロールが出ていないか
- ボタンが切れていないか
- フォームが崩れていないか
- テキストが見切れていないか
- 画像が大きすぎないか
まとめ
レスポンシブ対応では最新のiPhoneだけ確認して終わりにしてしまうことがあります。
しかし実際の制作現場では、375pxのiPhone SEでのみ発生する表示崩れは珍しくありません。
今回も実案件で発生した問題を、お問い合わせページを使って再現してみましたが、小さな画面だからこそ見つかる問題がありました。
レスポンシブ対応の品質を上げるためにも、最終チェックでは必ずiPhone SE(375px)を確認することをおすすめします。
レスポンシブ対応 最終チェックリスト
公開前に以下を確認しましょう。
iPhone SE(375px)確認
- Chrome DevToolsでiPhone SEを選択した
- 横スクロールが発生していない
- ボタンが画面内に収まっている
- フォームがはみ出していない
- 画像が見切れていない
- テキストが自然に折り返されている
CSS確認
- 固定幅(width: 360px など)を使いすぎていない
- width: 100% を適切に利用している
- max-width を活用している
- min-width が原因で崩れていない
- box-sizing: border-box; を設定している
複数端末確認
- iPhone SE(375px)
- iPhone 12/13/14(390px)
- Plus系(428px)
- タブレット(768px)
- PC表示
実機確認
- 実際のスマホでも確認した
- フォーム送信までテストした
- メニュー開閉を確認した
- ボタン操作を確認した